Honey, I Went To Zambia
ザンビアの伝統的なハチミツの採取方法は、少々 ワイルドだ。養蜂家のギブソンは、高い木に軽々 とよじ登り、てっぺんに吊るした巣箱に手を伸ば す。驚いたことに、彼は裸足で、防護服や手袋 も身につけていない。やがて、樹皮でできた筒 状の巣箱を木から外して、慎重に降りてきた。 巣箱をそっと開けて取り出したのは、ミツバチに びっしりと覆われた、大きなハチの巣のかけらだ。 『Fairly Traded Honey(ハニ髪シャンプー)』 の原材料となるハチミツを購入するため、ラッシュ はギブソンだけでなく、何百人ものザンビアの養 蜂家と契約している。ラッシュのバイイングチーム は2013年初め、昔ながらのミツバチの飼育法や、 現地の人々の労働環境を視察するため、ザンビ アを訪れた。「ギブソンさんは、ミツバチのことを とてもよく理解していますね」とラッシュのハチ博 士・リチャードは言う。「飼っているわけでも、訓 練しているわけでもない。ただただハチたちの 世話係に徹し、良い生活環境を整えているの です。」 ザンビア北西部に住む多くの農家にとって、養蜂 は格好の副収入だ。国土の6割が青々とした森 に覆われるザンビアは、野生のミツバチにとって はまさにユートピア。2012年7月以来、ラッシュは ザンビアでハチミツを40トン買い付けている。す べてこの地域で公正に取り引きされたものだ。ハ チミツは髪に潤いと美しいツヤを与えてキープす る、天然の保湿剤。ヘアケア商品にはうってつ けの原材料なのだ。 ザンビアのハチミツは、農薬や除草剤とは無縁。 なにしろ、ハチが蜜を集める先は、田舎の手つ かずの森なのだから。そのクオリティは素晴らし く、豊かでスモーキーな香りは、この土地ならで は。国内市場用に十分な量を確保しながら、ラッ シュの買い付け分も安定供給できる、環境に優 しいサプライチェーンが整っている。その上、価 格も適正だ。 私たちは今回の視察で、巣箱からどのようにハ チの巣が採取されるかを学ぶと同時に、昔なが らの巣箱作りを見学することができた。何世代も 受け継がれてきた、熟練した職人技でできた樹
皮の巣箱は、1本の木から15から20個ほど作るこ とができる。巣箱はおよそ10年も使えるので、環 境への影響も最小限だ。また、私たちはザンビ アでルーシーという女性養蜂家に出会うことがで きた。未亡人である彼女は、なんと養蜂から得 た収入で6人の子供たちを学校に通わせ、家ま で建てたという。 私たちがこうして現地の養蜂家を訪ね、直接買 い付けをすることには、重要な意味がある。ラッ シュの商品に使われているハチミツが公正に取り 引きされたもので、養蜂家たちが適正な収入を 得ていることを、この目で確かめることができるか らだ。 『Fairly Traded Honey(ハニ髪シャンプー)』 の特徴は、カボンポ川のほとりの森や植物からイ ンスピレーションを得た、花々の力に満ちた香り。 甘く、強いハチミツの香りに、繊細なローズ、ゼ ラニウム、そしてベルガモットの精油がさらに深み を与えている。原材料の50%が天然の防腐剤と 呼ばれるハチミツでできているので、保存料を加 える必要もない。使うたびに自然のパワーを五感 で感じて、楽しんでほしい。 『Fairly Traded Honey(ハニ髪シャンプー)』に使用され ているハチミツにまつわるストーリーはいかがでしたか? 商 品についてはP.65をご覧ください。
原材料についてのフレッシュな情報はこちら #LushBuying
採れたてのハチの巣(2013年1月撮影)
30
31
Powered by FlippingBook